CB400FOUR-Iとは?
’75年10月、自動二輪の新免許制度の導入で、ホンダが辿り着いた決断…
1975年10月より施行された自動二輪免許の段階免許制度によって、
’76年3月5日に新たにCBシリーズにラインナップ、
中型自動二輪免許所持者に向けて排気量を398ccとしたこのモデルが、
CB400FOUR-Iなのです。

基本的なスタイリングとスペックは、408cc
モデルのCB400Fと同様で、同時に発売されたCB400FOUR-IIとの主な違いは、
ハンドル形状に伴う、若干の車輌サイズにありました。

FOUR-Iは、408モデルと同様のスポーティな感覚を持つセミフラットハンドルを持ち、
外観上でのFOURとの違いは、
それまでガソリンタンクと同色に塗られていたサイドカバーがブラックとなった事、
タンデムステップの取り付け形状が、それまでのスイングアーム直付けから、
フレームマウントへ変更された事等、その差は極わずかでした。

エンジンは、ボア(内径)51mm、ストローク(行程)は1.2mm縮小の48.8mm、
最高出力36馬力8,500rpm、最大トルク3.1kg-m/7,500rpmのスペックを持っていた。
これは、408モデルのエンジンをベースにボア(ストローク)ダウンされたもの。

車重は、408モデルより1kg増の185kgとなり、
データ的には、最高速度が公表値で5km/h落ちの165km/hと、
わずかながらダウンする事となったのでした。

免許制度の改正などによる時代背景から、
より安全対策に重点を置いたモデルがこのCB400FOUR-IとIIなのです。

生産期間は、1976年から1977年までの僅か2年間。
約1,000台が生産出荷されるに至りました。
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